石井ゆかりの今年の星占い

魚座の2026年|石井ゆかりの12星座占い

石井ゆかりが2026年の魚座の運勢を読み解きます。1年間のテーマや時期についてなどたっぷりの内容でお届け。2026年のお守りとして、ぜひ参考にしてください。

2025.12.25

魚座
pisces

総論

魚座は夢見る星座です。ですが2026年は、ガッチリ地に足を着けて、どっぷり現実にまみれることになります。お金の計算や住処の確保、就労条件や家事の分担など、ベタベタな「生活」のあらゆる細部に注目するあなたがいるでしょう。

もとい、年の前半はまだ、クリエイティブな幻想の世界を満喫できます。愛も夢も、とても美しく輝きます。一番大事にしているもの、心を熱くさせるもの、夢中にさせてくれるものを、めいっぱいに生きることができる時間です。ですがその一方で、確かなもの、手で触れられる世界に、少しずつ引き寄せられます。

魚座は「形のないもの」に親和性の高い星座です。触れられないもの、感じられるだけのもの、人の心の中にあるものが、魚座の世界を形作っています。でも、2026年は「形のあるもの」に手を伸ばすことになります。

石を積み上げ、水路を作ることが必要になります。壊れかけたものを修理したり、新しい暮らしのルールやシステムを起ち上げたり、エクササイズや何らかの訓練を始めたりすることになるかもしれません。

現実を構成する「物質」は散文的で、あじけなく思えるでしょうか。自分とは関係がない、と感じている人もいるかもしれません。でも、2026年のあなたの目には、これまで「あまり自分とは関係がない」と思えていたものが、妙に親密に、温かく映るのではないかと思います。

これまでは数字など興味がなかった人が、詳細な計算を重ねることになるかもしれません。「どうすればこの数字を増やせるだろう?」と、真剣に試行錯誤を重ねることになるかもしれません。

たぶんそこには、何らかの目的があります。おそらくそれは「この人のために」というテーマがあるのではないかと思います。この人の役に立ちたい、この人を支えたい、この人に恩返しがしたい、この人に花を持たせたい。そんな、徹底的に個別具体的な動機から、これまで興味を持てなかった分野に、突如、関心を抱くことになるのかもしれません。

あるいは「フィジカル」がテーマとなるのかもしれません。自分の身体性に目を向け、それにアプローチし、コミットしたくなるのかもしれません。歳を重ねて変化し始めている体質に、生活をぐっと合わせていく必要があるのかもしれません。

「これまでどおり」が通用しなくなり、新しいスタイルを確立しなければならないのかもしれません。大好物を受け付けなくなったり、いくらでもできた活動で息切れしたりする中で、「今の自分に合ったやり方」を探し出さねばならないのかもしれません。

「体」に徹底的に働きかけた結果、「心」が解放される可能性もあります。精神論ではどうにもならない問題が、ここできれいに解決していくかもしれません。

自分ではそれほど大きな問題だと思っていなかったのに、体の方が先に反応し、不調が続く、という現象もよくあります。

異様に疲れやすいとか、よく眠れないなどの問題があり、「何が原因かわからない」と首をかしげている人に、よく話をきいてみると、「仕事が最近、突然うまくいかなくなった」「家族との関係がこじれた」などのエピソードが出てくることがあります。

経済的な問題に真剣に向き合った結果、不眠が解消する、といったことも、よくあるのです。助けを求めたり、サポートの制度について調べたりする中で、いくつかの解決の糸口が見つかり、そこでやっと、心身のコンディション全体が上向きます。2026年はたとえば、そんな展開もあるかもしれません。「現実」に働きかけることで、最終的に、心の翼を手に入れられます。

時期について

1月は友達や仲間とワイワイ過ごせそうです。とても賑やかですし、ネットワークが広がり、「これから」のことをたくさん語り合えるでしょう。スケジュールがどんどん埋まりそうです。

1月半ばから3月頭は、「隠れた敵を倒す」時間です。第三者からは見えないところで、根の深い問題の解決に取り組めます。この時期は不思議な力に引き寄せられるように「何をすべきか」がわかるようです。逆らいがたい流れの中で、やるべきことをやれる時です。

1月末から2月は、星座を問わず大きな転機が巡ってくるタイミングです。魚座の人々にとっては「解放」の時間となっています。2023年頃から、あるいは2012年頃から経巡ってきた迷路を、ここでようやく完全に脱出できます。目立った出来事が起こらなくとも、「何となく気持ちが軽い」「身軽になった」という感じがあるはずです。

2月から4月前半にかけて、あなたの元に星々が集まり、新しいことがどんどんスタートします。特に過去数年、「やりたいけれどもできない」ことがあったなら、ここで爆発的に「できる!」という手応えを感じられるでしょう。内なる情熱が燃え上がり、行きたい方向に邁進できます。

また、「原点回帰」の時間でもあります。自分を再発見するような場面、過去数年の道のりを振り返って捉え直すような機会もあるかもしれません。

4月から5月中旬は、経済活動が盛り上がります。精力的に稼ぐ人もいれば、大きな買い物に臨む人もいるでしょう。この時期、自分の経済状態について、長期的な視野で見つめ直せます。経済的に取り組むべき課題、解決すべき問題が見えてきそうです。

4月末、「移住のための宇宙旅行」がスタートします。これはもちろん比喩ですが、新しい星を求めて宇宙に出て行くような、大スケールのドラマが始まります。ここから2033年にかけて、あちこち転々としながら「最終的な居住地」を探す人も少なくないでしょう。家族にまつわる模索も始まります。試行錯誤しながら、自分に一番「合う」生活環境、家庭環境を探り当てる時間です。

5月下旬から9月は、2025年半ばからの「愛と創造の時間」の仕上げに取り組むことになります。過去1年ほど、自己表現やアイデアの実現のために注力してきた人が多いはずですが、その最終段階がここに置かれています。愛についての努力も、この時期報われて、軌道に乗るでしょう。

6月末、木星が「役割、義務、責任、生活」を扱う部屋に進みます。ここから約1年、暮らし方改革、働き方改革が展開します。これらの「改革」を通して、心身のコンディションが上向きに。

8月から12月頭は、素敵なギフトをたくさん受け取れそうです。心ときめくチャンスが巡ってくる気配も。人から「良くしてもらう」場面が多く、外部からの働きかけに自分の行くべき道のヒントを見つけられます。

9月中旬から年明けにかけては、遠出の時間です。多くの旅をすることになりそうです。特に、長く離れていた場所を再訪するような流れが強まります。同じ場所にくり返し出かけていく人も。

知的活動においても「戻る」動きが出てきます。復習、学び直しに妙味が。

11月末から2027年半ばは、人間関係に熱が籠もります。個性的な人や情熱的な人と関わり、刺激をもらえそうです。ここから2027年半ばにかけて、タフな交渉に臨む人も。

愛について

魚座の2026年はズバリ、愛の年です。木星は6月末まで、他の星々も入れると9月末まで、「愛の部屋」に何かしらの星が滞在しています。2026年9月末までのあいだ、魚座の「愛の部屋」がカラになるのはたった3日ほどしかありません。

フリーの人も、カップルも、思う存分「愛を生きる」ことができる年となっています。愛を探している人はきっとこの時期、きっかけを掴めるでしょう。

既に愛し合う相手がいる人は、その人との心の距離がぐっと縮まるはずです。どのように愛を表現すればいいか、愛のために今何をすべきか、といった問いに、たくさんの答えが見つかります。

さらに2026年は、あなた自身が解放される年でもあります。迷いが晴れ、疑いが消え、心を開く余裕が生まれます。このことも、愛の世界ではプラスに作用するはずです。ガチガチに緊張し、こわばっていた体と心がふわりとゆるみ、春風のように愛が流れ込んできます。

これまで自分が無意識に「ブロック」していたものがあったと、ここで気づかされるかもしれません。

特に愛のドラマが大きく動きそうなのは、2月から4月上旬、5月下旬から6月前半、7月中旬から9月です。

2026年は「蘇る愛」の気配も濃厚です。失われたと思った繋がりが復活したり、自分の中に消えかけていた炎が再燃したりするかもしれません。

おわりに

「家」は多くの人にとって、温かくやさしい、大切な場所です。しかし一方で、「家」に縛られ、「家」で辛い思いをして、「家」を憎んでいる人もいます。また、かつて幸福だった「家」が様々な事情で失われ、「二度と帰れない」ことを寂しく思い続けている人もいます。

幼い頃に暮らした家に住み続ける人もいれば、何度も新しい家庭を築こうと挑戦し、いつか「これだ」と思える居場所を作り上げる人もいます。家を持つことを不安視する人がいる一方で、家を持つことを人生の目標とする人もいます。「家」は人によって、人生のシーンによって、その意味と価値が、まるきり違うもののひとつです。

「実家を出て自由を味わった」という経験を持つ人はたくさんいます。自分を縛り付けようとする家族を振り切って、自分の人生をゼロから構築した、という人もいます。

自国を出て他国に暮らし、多くのカルチャーショックを経験する人もいます。自国の文化が絶対的なものではなく、生き方や暮らし方は本当に多様なのだということを思い知らされます。

2026年から、魚座の人々は家や家族、暮らしといったテーマについて、新しい考え方を見つけ始めます。これまで抱いていた「家」や「家族」についての常識、認識が、ガラガラと壊れていくような場面もあるかもしれません。

自分がある種のケージのようなものに入れられ、そこで守られていた、ということに気づかされるかもしれません。このケージが壊れるか消え失せて、自由に外に出られるようになった時、戸惑いや不安を感じることになるかもしれません。

自由になるということは、キケンに曝されるということでもあります。支配され、制限されている時は、守ってもらえている状態なのです。制限が解除されれば、守りも消え去ります。自由を得た時、人は無防備になります。

たとえば旅慣れた人は、荷物を軽くする方法を心得ています。自由になった時、どうやって自分を守るかと言えば、知恵や経験、アイデア、胆力、注意力などを自らの中に「備える」ことがまず、肝要です。

外部から他者の手や制度で守ってもらうのではなく、自分の中にある何らかの力を起動し、鍛え上げることで、ある程度の安全を実現できます。

カゴから脱出した小鳥が、最初は無我夢中で洞穴に逃げ込んでも、徐々に環境について学び、少しずつ外に出て、行動範囲を広げていけます。

小鳥が自由を「満喫」できるまでに、多くの経験を積まねばなりません。それでも、小鳥が願った自由は、着実に手に入ります。

2026年から数年、魚座の人々はたとえば、そんな経験をすることになるかもしれません。環境を変え、より自由な暮らし方をする中で、自分を守る新しい方法を学び、自分で自分に命令する力を再生させていけます。

あなたの中に、今、非常に強く深い力が蘇りつつあります。2026年からの住環境の変化、周囲の人間関係の変化は、それを一気に後押ししてくれるはずです。

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