石井ゆかりの今年の星占い

天秤座の2026年|石井ゆかりの12星座占い

石井ゆかりが2026年の天秤座の運勢を読み解きます。1年間のテーマや時期についてなどたっぷりの内容でお届け。2026年のお守りとして、ぜひ参考にしてください。

2025.12.25

天秤座
libra

総論

2026年前半、あなたは「大活躍の時間」の中にあります。仕事や対外的な活動において、精力的に駆け回っている人が少なくないでしょう。

あるいは、新しいポジションに慣れようと必死になっている人もいれば、新たなフィールドを切り拓くべく、試行錯誤を続けている人もいるはずです。社会的立場が変わり、目指す目標が変わり、そのために、とにかく多忙を極めます。

年の後半はさらに「人間関係の時間」となります。人と対峙するだけでなく、横の広がりを膨らませていくことも、大きなテーマとなります。

仲間が増え、友が増え、ともに目指す夢が輝きを増すでしょう。全体に「人に揉まれる」時間と言えますが、そこで焦点になるのは、「みんなとうまくやる」ことでは、どうも、ないようです。

むしろ、これまで「人間関係はこうすればうまくいく」「こう関われば間違いない」と思えていた自分のやり方を、この時期、少なからず変える必要が出てきます。

「人はこう扱うものだ」という、あなたの中に確立された方法論を、1から疑ってみる必要が出てきます。本当にその方法で、その人と「関わり尽くせて」いたのか。そのことにあなた自身、疑問を抱き始めることになります。

もしかすると、もっと別のやり方をすれば、もっと多くを引き出せていたのかもしれない。

もう少し勇気を出せば、もっと熱い関わりが生まれたのかもしれない。

たとえばそんな振り返りから、人間関係の再編が始まるかもしれません。「人との関わり」は、天秤座の世界でもっとも重きを置かれているテーマです。この最大のテーマに、今、とても重要なことが起こり始めます。

年明け、喩えるならあなたは、ひとり大きな舞台に立っています。あなたが主役です。そこに、相手役としてふたりの人物が現れます。ひとりは厳格な老教授、もうひとりは神秘的な風韻を纏う詩人です。このふたりは2025年半ば、既に登場していたかもしれません。あるいはこのタイミングで初めて顔を合わせるのかもしれません。

このふたりとの間にどんな物語が展開するのか、その全容がわかるのはまだもっと先の話です。

2026年はまず「出会い」のシーンが展開します。主役であるあなたは最初、この人達とどう関わっていいか、苦心するかもしれません。老教授はなかなか心を開いてくれませんし、詩人は不可思議なことばかりを口にするからです。

それぞれにふさわしい距離感があり、立ち位置があります。言葉遣いや態度にも、工夫が必要なのかもしれません。相手が伝えてくれることは難解で、その意図を理解するのに、とても時間がかかります。

簡単に「わかった!」と言えば、相手はあなたが「まだわかっていない」ことをすらりと見抜き、背を向けるでしょう。

それでもそこには、探求すべき真実があります。ふたりとも深い知性と精神を抱いていて、それをあなたのために開いてくれようとしています。それを開くためのカギは、あなたの中にあります。

この「ふたり」は文字通り「ふたり」ではなく、誰かひとりの中にある2つの面なのかもしれません。あるいは、あなたがイメージしている相手の像と、実際の相手の姿で、「ふたり」なのかもしれません。

さらには、あなたの中にいる3人が、自分-相手1-相手2のように対話を始めるということなのかもしれません。様々なバリエーションが考えられますが、その「ふたり」との関係を通して、もっと大きな関わりのシステムが変化し始めるタイミングです。

時期について

1月は「居場所が動く」時期です。引っ越しや家族構成の変化などが起こるかもしれません。また、家族会議を開くなど、熱く思いをぶつけ合うシーンもありそうです。居場所をしっかり作り直せるタイミングです。

1月半ばから3月頭は、愛と情熱の時間となっています。強烈に何かに惹きつけられたり、趣味に没頭したりと、「心を奪われる」ような時間を多く過ごせるでしょう。通常の「愛と情熱の季節」よりも、この時期の展開は熱量が高くなっています。

1月末から2月は、人間関係においてかなり大きな展開が起こるかもしれません。冒頭から述べたように、「新しい登場人物」が現れます。あるいは2025年半ばに、この人達に個々で再会することを約束していたのかもしれません。ここから2028年にかけて、あなたをとりまく人間関係の様相は一変します。

2月から4月前半にかけて、非常に忙しくなります。やるべきことが山積みで、駆け回るような状態になりそうです。新しい任務を得る人、役割分担を大きく変える人もいるでしょう。日々の生活のありよう、時間割や習慣も、ここで刷新されそうです。特にこれまで生活の中に窮屈さやストレスを感じ続けて来た人は、この時期非常に明るい解放感に包まれるはずです。

4月から5月中旬は、年明けの「人間関係の変化」が加速します。人と熱く関わり、あるいはぶつかって、多くを得られます。人の流儀から学ぶことも多いでしょう。「自分のやり方」をいったん棚に上げて、虚心坦懐に向き合うシーンがありそうです。

4月末から2033年にかけての「宇宙旅行」のような時間がスタートします。ここからの旅は非常にスケールの大きなものになるでしょう。また、たとえばこれまで旅行は必ず誰かと一緒に出かけていたのが、ここからは「ひとり旅」を選ぶようになる、といった変化もあるかもしれません。出かけた先で非常に個性的な人々と知り合い、「新しい友達を作る」ような経験もできるはずです。

5月下旬から9月は、仕事や対外的な活動において、何らかの「完成」を見る時です。2025年半ばからの「大活躍の時間」の総まとめのようなステップがここに置かれています。非常に忙しくなりますし、この段階で肩書きが確定するとか、みんなに認めてもらえる、などのイベントが起こるかもしれません。活動が「軌道に乗った」ことを実感できそうです。

6月末から約1年の「友情と夢」の時間が始まります。ここから2027年半ばにかけて、たくさんの仲間に恵まれ、夢に大きく近づけるでしょう。新しい仲間を得て、その人達の夢を自分のものとする人もいるでしょうし、新しい夢に出会って、その夢を追いかける過程で、多くの仲間に恵まれる、という展開もあるはずです。特に9月末から11月は、ホットな展開が期待できます。

8月から10月上旬、10月末から12月頭は、あなたのもとに金星が帰還します。愛や楽しみのための活動に強い追い風が吹きますし、何より自分らしくのびのびと過ごせる時間です。原点回帰、「自分を取り戻す」ような体験をする人も多いでしょう。

9月から年明けにかけては、経済的に「取り戻せるもの」がある時です。貸していたものを返してもらえる、利息がついて返ってくる、といった展開も。

11月末からは「隠れた敵を倒す」時間に入ります。2027年半ばにまたがって、根の深い問題解決に取り組めます。第三者からは見えないところで、大きな解放を実現する人が少なくないはずです。

愛について

1月半ばから3月、8月、10月末から12月頭に、愛のドラマが大きく進展しそうです。

出会いを探している人は特に、年の前半にチャンスが多いはずです。また、秋は「愛の再生」の時間となっています。失ったと思った愛が息を吹き返したり、自分の中で消えかけていた思いが蘇ったりするかもしれません。

8月以降、愛の星・金星があなたのもとに長期滞在するため、フリーの人もカップルも、前向きな展開が見込めます。

2026年はパートナーシップの場所に重要な星々が入宮を完了する年で、パートナーとの関係が変化し始めます。また、パートナーシップについての考え方も大きく変わり始めます。

責任ある関係、長い時間をかけて紡いでいく関係、精神的に非常に深い結びつき、といったテーマにスポットライトが当たり始めます。軽々しさや刹那的な雰囲気は微塵もありません。

たとえば、これまで他者に対して幻想を投影し、その幻想が現実とずれた時に大きく失望する、といったパターンを繰り返しがちだった人は、そのしくみを客観視し、不毛なパターンから脱出する手掛かりを得られます。

「理想と現実のギャップ」はどんな分野にも発生しますが、特に天秤座の世界においては、非常に重要な、ある意味根深いテーマと言えるかもしれません。

中には、自分に対するストイックな厳しさを他者にも投げかけたり、期待を何度も裏切られた結果、他者に対して非常にシニカルな態度を取ったりする人もいます。

この時期はそうした、パートナーシップだけでなく、人間関係全般に及ぶゆがみ、きしみを、建て付けの悪いドアを修理するように、しっかり修理できる時間となるはずです。

おわりに

天秤座は知性と理性の星座です。さらに「他者」を非常によく見ています。ですから、幼い頃から急速に「世の中」のことを学習し、人生のかなり早い段階で美意識や自分なりのルール、法則を育て、自分のものとします。

常識を学び、社会について学ぶということは、既に存在している大人の世界のシステムや枠組みを身につける、ということです。天秤座の人々は優雅で、洗練され、しばしば高い教養をおさめていますが、それは「世の中ではどんなことが必要で、何が尊ばれるか」を注意深く観察してきたからです。

ゆえにその一方で、スポイルされてきたものがあるのかもしれません。それは、自分の中の無邪気さ、自然な感覚、ワガママな子どもらしさなどです。感情を爆発させる感覚や、善悪を超えたところで衝き上げる衝動、興奮などが、天秤座の世界では抑制されがちです。

あなたの中で「理性 対 子どもらしさ」のような対立があったとして、基本的には「理性」が勝ち続けてきたはずです。ですが2026年、そのバランスが少なからず、崩れ始めます。理性がぐらつき、子どもらしさが前に出始めるのです。

長い間信じてきた常識や社会のシステム、善悪の基準、自分の中のストイックなルール、あらゆる「正しさ」の観念が、ここから解体され始めます。「今までこれが正しいと信じてきたけれど、本当にそうなのかな?」と考えさせられます。

たとえば海外旅行をして、自国とはまったく違ったルールが「正しい」とされているのを目の当たりにした時、「正しさとは、絶対的なものではないのかもしれない」という思いがわき上がります。

もし宇宙人が地球にやってきて、互いに道徳や倫理について議論しようとしたら、そもそも相手に道徳や倫理、ルールといった概念が「まったく通じない」可能性もあります。2026年から天秤座の世界で起こり始めるのは、たとえばそうした現象です。

一方で力を強め始めるのが、「子どもらしさ」と呼びたいようなフレッシュなエネルギー、リクツのない衝動、パワーです。

大人になってもそうした衝動に振り回される時期というのはあります。恋に落ちた時などは、その典型です。理性ではコントロールできない「自己」に出会い、激しい戸惑いを感じます。

子どもの遊びに目的はありません。何時間でも夢中になって遊ぶこと、それ自体に喜びと意味が詰まっています。損得もなく、善悪もなく、情熱と楽しさが爆発し続けます。

この時期、あなたの中の「子どもらしさ」が、信じてきたシステムや正しさを、内側から蹴破り始めるのかもしれません。あるいは逆に、世の中に起こる出来事が、あなたの内なる衝動を呼び覚ますのかもしれません。

力の限りに愛と喜びを叫ぶ自分が、それを抑制しようとする自分を押しのけます。そこには、一見無秩序な世界が広がるかもしれませんが、実際には、新しい秩序を起ち上げるための準備が始まっている、ということなのだろうと思います。

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