石井ゆかりが2026年の獅子座の運勢を読み解きます。1年間のテーマや時期についてなどたっぷりの内容でお届け。2026年のお守りとして、ぜひ参考にしてください。
2025.12.25
小学校から中学校に進学すると、先生たちの雰囲気はガラッと変わります。話し方も、接し方も、態度そのものが違っています。小学校では「子ども扱い」ですが、中学校からはなかば「大人の見習い」として扱われます。
今はどうかわかりませんが、私が中学生になった時、最初に集められて説明されたのは、たしか刑法の話だったと思います。14歳未満では罪に問われないが、14歳からは法的に罪を問われるのだ、と言われました。君たちはもう「ちいさな子ども」ではないのだ、と言われたのです。
2026年、獅子座の世界で起こるのは「小学校の先生から、中学校の先生に変わる」ような変化ではないかと思います。1つ上のレベルの先生方に、1つ大人として扱われるようになります。
これはもちろん比喩ですが、たとえば周囲の人間関係が大きく変わるとか、活動のあり方を変えたところ、周囲からの扱いが変わる、といったことがあるかもしれません。
あるいは、育てている子どもが大きくなり、親としてより深いことや大きなことを考えなければならなくなる、といったケースも、これに当てはまりそうです。置かれた環境や社会の状況が変われば、学ぶべきこと、考えるべきことも変わります。そういう意味で、獅子座の2026年は「進学」というイメージが、ぴったりくるのです。
6月末、獅子座に木星が巡ってきます。木星は拡大と成長の星、古くから「大吉星(グレート・ベネフィック)」とされてきました。この輝く星があなたの元にやってくると、あなた自身の「拡大と成長」が促されます。
あなた自身が一回り大きくなり(このことも上記の「進学」のイメージに重なります)、今の自分のサイズにあったポジションや生き方を模索することになります。この時期、普段関わっている人たちの態度が変わったと思えたら、それはあなた自身が先に、変化を遂げたためなのかもしれません。
木星が巡ってくる時期は、人生の「一大イベント」が連動して起こりやすいようです。就職や転職、独立、引っ越し、特別な出会い、結婚や出産、離職、移住、その他諸々、「あの時あんなことがあったね!」とすぐに思い出せるようなハッキリしたイベントが発生します。
大きな変化の際には、一見「全てを失った」と感じられることもありますが、それは実際には、「畑がしっかり耕されて、種が蒔かれた状態」です。ここから約12年をかけて、その種から出る芽をしっかり育てていけます。ここで蒔かれる種は、木星の種、すなわち「幸福の種」です。
1月はとても忙しい時間となっています。おそらく年末から多忙モードにあり、年明けもあちこちから引っ張りだこになるでしょう。忙しさの中にも様々なチャンスが見出せます。ここで協力した人とは、篤い信頼関係を築けそうです。
1月半ばから3月頭は人間関係が盛り上がります。色々な人と知り合えますし、たくさんの愛情を受け取れるでしょう。
一方、摩擦や衝突が起こる気配もあります。タフな交渉に臨み、大勝利を収める人もいるはずです。この時期は全体に、ごく広い意味で人との「結びつき」が強くなっています。人から強烈に惹きつけられる感じがしたり、あるいはぶつかる時にも、非常に強い関心を向け合うことになります。人に「コミットしている」という手応えを感じられます。
1月末から2月は、星座を問わず大きな転換点となります。獅子座の人々にとっては特に、知的活動、および「旅・遠出」にスポットライトが当たります。たとえばこのあたりで遠方から招聘を受けるなど、遠い場所との新しい繋がりが見えてきそうです。
3月からその「遠方との繋がり・新しい知的活動」の動きが、一気に具体化します。5月半ばまでに、スケールの大きな移動を経験する人が少なくなさそうです。あるいはここで、新しい知的活動をスタートさせる人もいるでしょう。
4月末からは周囲の人間関係が一変するかもしれません。たとえば新しい職場に移ってまったく新しいチームに身を置く、といった変化が起こりやすい時です。この動きは既に2025年半ばから予定されていたことかもしれません。
5月半ばから9月は、過去1年ほどの「救い・犠牲・過去」との交流の「まとめ」のような作業を行うタイミングとなっています。過去1年の中で取り組んだことを見直し、さらに最後のダメ詰めができます。2025年半ばから起こってきた、第三者には見えない重要な展開が、ここで大団円となります。
6月末、成長と拡大の星・木星があなたの元に巡ってきます。ここから2027年半ばまで、約12年に1度の「人生の一大ターニングポイント」です。大きな転機を迎える人が多いでしょう。中でも特に熱い動きが起こりそうなのが9月末から11月です。一気に話が進みます。
9月中旬から年明け7日は、居場所や家族について大きめの動きが起こるタイミングとなっています。特に身近な人との愛情関係をしっかりつむぎなおす、たてなおすようなプロセスが展開します。
11月末以降は経済活動に強い流れが生じます。精力的に稼いだり、大きな買い物に臨んだりする流れが、ここから2027年半ばにかけて進んでいきます。
1月半ばから2月、6月半ばから7月上旬に愛の星の追い風が吹いてきます。さらになんといっても6月末からの約1年は「一大転機」で、運命を感じるような出会い、結婚や出産など、「愛」にまつわるターニングポイントが巡って来やすい時期と言えます。積極的に行動して、チャンスを掴めます。
この時期の出会いや関わりには、非常に濃密な情念が籠もります。さらっとさわやかな関係とか、どっちつかずの曖昧な関係などとは、あまり縁がない時期です。
表面だけをきれいに取り繕い、弱みを見せないような浅い関係は、簡単に打ち破られます。その向こうに踏み込む覚悟や勇気を要求されますし、あなた自身、薄い関わり、浅い関わりには、興味が向かわないでしょう。
特に1月半ばから2月は、その「濃密さ」にスポットライトが当たります。愛の関係はしばしば、人間を大きく変化させますが、この時期の獅子座の世界では、そんな「愛による変化」の振り幅が非常に大きくなっています。
「みんな仲よく」「友達百人できるかな」、子どもの頃はとにかく「友達をたくさんつくり、仲よくすること」が推奨されます。でもそこには、不思議な欺瞞が漂っています。子どもたちがみんな仲よくしていれば、大人にとって、なんと都合がいいことでしょうか。
大人の世界では「みんな仲よく」どころではなく、あちこちでいがみ合いや「モヤモヤ」が渦巻いているのに、子どもにだけは「扱いやすく、おとなしく」いてもらうために、人間関係のあり方まで強要されている、と言ったら、言い過ぎでしょうか。人間はそれぞれ違っていて、自然にしていればかならずぶつかります。どんなに仲のよい関係においても「一切のズレも違和感もない」ということはないはずです。
むしろ、真にうまくいっている関係というのは、お互いに本音を言い合い、安心してぶつかることができる関係なのではないでしょうか。「みんな仲よく」は、「みんな」の外側にいて姿を隠している誰かのかけた、呪いのようなものなのかもしれません。
「みんな仲よく」が幻想である一方で、人間は何度も失望し、絶望しながら、他者と関わることを諦めきれません。繋がりを全て完全に諦めた、と思っても、何らかの偶然の契機を得て、いつのまにか他者と関わってしまう、ということはしばしば起こります。
私たちは自分で思っているほど、「自分」として、閉じているわけではありません。生まれてきただけで、生きているだけで、他者との結びつきに曝されているようなところがあります。たとえば寂しさや孤独感は、その現れだろうと思います。
2026年、獅子座の人々は「みんな仲よく」の欺瞞を暴きます。その一方で、一対一の「他者」と、強烈に交流します。この交流の深さは、しばしばお互いの境界線が曖昧になってしまうほどです。
これはけっして、あなたが人間関係を破壊するとか、仲間内で孤立するという意味ではありません。足並みがそろっているように見えて、実はまったくバラバラであることに気づく、ということです。
人間は「みんな」でいたがるように見えて、実はひとりひとりが自分個人として大切にされたい、と願っていることに、強く注目するということです。
人間は「みんな」であることがやめられませんが、「みんな仲よく」もできません。2026年、あなたはそこに、ひとりひとりの人間を見て、糸電話で話すように、そのひとりひとりと関わっていこうとするように見えます。