石井ゆかりが2026年の射手座の運勢を読み解きます。1年間のテーマや時期についてなどたっぷりの内容でお届け。2026年のお守りとして、ぜひ参考にしてください。
2025.12.25
年の前半は、「ギフトの時間」です。人から受け取れるものがたくさんあるでしょう。贈り物、プレゼント、お土産やお裾分けなど「もの」もそうですし、たとえばあるポジションの継承者となるとか、技能や知識を受け継ぐ、といったシーンもあるかもしれません。
また、誰かがあなたのためにチャンスを作ってくれたり、場をセッティングしてくれたり、という展開もあるでしょう。特別なオファーを受け、よく検討して引き受ける場面も多いはずです。
自分で選んだなら決して手にしなかったようなものが、誰かの手からあなたの手へと渡されます。最初は「こんなものは、自分には合わない」と思えても、ちょっと試してみたら「意外にぴったり」だったり、人から絶賛されたりするかもしれません。他者というゲートを通って、出会うべきものに出会えます。
年の後半は「旅と学びの時間」です。6月末から約1年をかけて、あちこちに出かけ、多くを吸収できます。かねてから「行きたい」と思っている場所がある人は、晴れてこの時期、そこに行けるかもしれません。学校に行ったり、「師」を得たりして、急成長を遂げる人もいるでしょう。
一般に、個性が突出するとなかなか「周囲に馴染む」ことが難しくなります。ある思想家は学生時代から「朝は自室で珈琲を飲んで本を読む」ことを日課としたため、午前中の授業に出られない、ということを学校に交渉し、認められたそうです。この人は午前の授業に出ないかわり、自分で猛勉強して、試験ではよい成績で通ったと言います。
自分のやり方がある一方で、世の中の常識やルール、時間割が存在します。どちらかを優先すれば、どちらかがおろそかになります。特に、自分の個性や野心、望みが尖ってきた時、周囲に合わせることが難しくなって、激しいディレンマに陥る、という人がいます。
マイペースを貫くべきか、多少は妥協して周囲と馴染むか。自分とパートナーといった、たった二人の世界でも、この問題はしばしば勃発し、人を悩ませます。いつの時代にも、この選択に悩む人がたくさんいます。
2026年、射手座の人々は、自分の個性や「我」が、ひときわソリッドに突出しつつあることに気づくでしょう。やりたいことをやりたいように進めようとした時、妙に周囲とぶつかって「あれ?なんだかおかしいぞ」と感じるかもしれません。
周囲が反抗的になっているのではなく、あなた自身が「尖ってきている」のです。多くのことを吸収し、深く探究し、結果こだわりが強くなり、「みんなと足並みを揃える」ことが苦痛になってくるのです。
自分を無理にたわめる必要はありません。むしろ、もっと徹底的に尖っていったら、「あの人はそういう人なのだ」という理解が広まり、結果的に受け入れられて、その方向で「うまくいく」ようになるかもしれません。
「私はこうしたい」をひっこめたり、ゆるめたり、抑えつけたりするのは、この時期の流れには、フィットしないだろうと思います。
あるいは、自分の「尖りつつある部分」を押さえ込まないために、より広い世界に出て行く、という選択もあります。今の小さな環境にいるからぶつかるので、より広い場に身を置けば、まったくぶつからない、ということもあるかもしれません。
年の半ば以降の「旅の時間」は、そんな「より広い場所への移動」を意味しているのかもしれません。
あるいはこの時期、非常に個性的な誰かが、あなたに「もっと自由な生き方がある」と教えてくれるのかもしれません。エッジの効いた個性を、鋭い意見を、「ガマンしなくてもいい生き方、やり方」を、誰かが見せてくれるかもしれません。
1月は経済活動が盛り上がります。2025年の終わりから既にこの流れの中にありますが、年明けは特に、大きな買い物をしたり、精力的に稼いだりと、お金やモノのことがメインテーマとなりそうです。
1月半ばから3月頭は、熱いコミュニケーションの時間となります。多くの人とやりとりを重ね、刺激を受け取れるでしょう。勉強や知的活動全般に勢いが出ますし、そこに「どうしてもやりたいこと」を見出し、集中できます。旅の時間でもあり、あちこち出かけることになりそうです。
1月末から2月は星座を問わず大きな転機を迎える人の多そうなタイミングなのですが、射手座の人にとっては特に、愛やクリエイティブな活動において、新しいフェーズに入る時間となっています。長期的に紡がれていく愛、ライフワークなどに意識が向かいそうです。これ以降、重みのあるチャンスがやってきます。
2月から4月前半にかけて、「居場所が動く」時期です。引っ越しや家族構成の変化などが起こりやすいタイミングです。家族としっかり話し合い、本音をぶつけ合える場面も。2023年頃から少しずつ努力して築いてきたものが、ここで最終的に「花開く」ことになるかもしれません。この「開花」の瞬間、多少インパクトの強い出来事が起こる気配が。
4月から5月中旬は、やりたいことにガンガン取り組める、ホットな時間です。クリエイティブな活動において大チャンスが巡ってくるかもしれません。愛にも強い追い風が吹きます。大恋愛に飛び込んでいく人も多そうです。
4月末から「人間関係の変革」の時代に突入します。ここから2033年頃にまたがって、特別な出会いや関わりに大きく巻き込まれることになるでしょう。「宇宙人と出会う」ような展開も。これまで長く続いた人間関係が一時的に疎遠になる可能性もありますが、あくまで一時的なことであり、一方で多くの新しい関わりが生まれます。
5月下旬から9月は、大事なものを「受け取りきる」タイミングです。2025年半ばから「受け取る」プロセスが続いてきたはずですが、ここでそのプロセスが「完了」します。受け取ったものをどう活かしていくか、という方針がここで決まるかもしれません。
6月末から約1年の「旅と学び」の時間となります。射手座はもともと「旅の星座」ですが、ここからの「旅」はかなりホットで、スケールの大きなものとなるでしょう。知的活動も一気に活性化し、「勝負」の時を迎えます。知的にも精神的にも、大きく成長できる時です。
8月から10月上旬、10月末から12月頭は、たくさんの仲間に恵まれます。また、夢に大きく近づける時でもあります。周囲からの好意やサポートを得て、ガツンと前進できそうです。懐かしい仲間との再会も。
9月から年明けにかけては、第三者には見えないところで、いくつかの深い問題解決が起こりそうです。悩みの種だったことをきちんと整理し、ボトルネックを解消できます。
11月末からは非常に忙しくなります。2027年半ばにかけて、主に仕事や対外的な活動において、大勝負に挑む人が多いでしょう。新しいフィールドの開拓、ステップアップの時間帯です。
3月から5月中旬に、強い追い風が吹きます。特に4月末から5月中旬は、愛の物語が一気に進展しそうです。フリーの人もカップルも、強い手応えを感じられるでしょう。
2026年は、射手座の愛の世界に「骨格」ができ始めるタイミングです。追いかけることが好きで、どちらかと言えば飽きっぽく、憧れやトキメキを大切にする射手座の人々ですが、ここからの愛はそうした「得意分野」とは別のところで進展するかもしれません。
長期的に続いていく愛の関係、深く静かに信頼し合える関わり、理想と現実のギャップを埋めるための努力など、刹那的な興奮とはかけはなれたテーマにスポットライトが当たるのです。「愛とは何か」をじっくり考えるような場面もあるかもしれません。
ここから「愛の建設」を始め、2028年頃までに一通りの「建設」が終わります。この間、愛についてコツコツ努力を重ねていく人もいれば、いったん愛に背を向けて自分の世界に閉じこもる、という人もいるかもしれません。
やっていることはまったく逆のようでも、実はその「核」となるものは一致しています。すなわち、愛は最初の段階では、感情が勝手に動くような営為ですが、つき合いが長くなれば自然と、お互いの違いに悩んだり、幻滅させられたり、一緒にいたいのに一緒にいると辛くなる、といった大きな矛盾の前に立ち止まったりする場面が出てきます。
こうしたシーンには、粘り強く、試行錯誤しながら立ち向かう必要がありますし、時には「ただ寄り添う」「時間を置く」「距離を置く」といった、一見消極的な手段が功を奏する場合もよくあります。このような取り組みには常に、自分自身との闘い、自立や自制が必要になります。
ゆえに、ここから起こる「愛の建設」では、おそらく相手との対峙よりも、自分自身との対峙が中心的な課題となります。自分自身とじっくり向き合い、自分の変化を見つめることを通して、愛自体も静かに、大樹のように成長していく時間に入ります。
本音を言ったら、人間関係が壊れる。そんな予測のもと、本当の気持ちとは違うことを言う、あるいは、表現を工夫して意図的に「誤解してもらう」ようなことを、誰もがほとんど無意識に、行っているものではないかと思います。
「気持ちはわかるけど、その言い方ではカドが立つよ!」といったアドバイスは、とても一般的です。「相手をどんなに傷つけてもいいから、本当の気持ちだけをそのままぶつけるべきだよ!」というアドバイスを目にしたことは、ほとんどありません。
「本音をぶつける」ことよりも、「人間関係を保つ」ことのほうが、重要だからです。一方「感じたことを口に出さない」という習慣から、別の問題を抱える人はいます。「感じたことを口に出さない」ことで、「人間関係が壊れない」どころか、そもそも「壊れるような人間関係が存在しない」状態になることがあるのです。
人は、気持ちのやりとりによって結びつきます。相手の気持ちがまったく見えないような状態では、「親しく」はなれません。今時、感情がないはずの生成AIですら「私はこう思います」「安心しました!」など、感情表現をします。
生身の人間がもし、一切の感情を表現しなかったとしたら「こちらに悪意・悪感情を持っているのかもしれない」と誤解されても仕方ありません。
2026年から、射手座の世界で、「関わり」にヒビが入り始めます。これは、人から冷たくされるとか、ケンカ別れするとかいうことではありません。そうではなく、常識的な形式やマナーの中で、「本音」を覆い隠したまま結びついた関わりの「表面」に、ヒビが入り始める、ということです。
これは、卵の殻にヒビが入るような現象です。割れた殻の中から、ヒヨコのようなほかほかした何かが現れます。ヒヨコはフレッシュな生命力に溢れていますが、同時に、とても傷つきやすい存在です。
この時期、あなたは真剣な、正直な、本当の意志疎通がしたい、という野心に燃えています。ゆえに、形式的な関わり方や、表面的な親しさに、苛立つのです。
「もっと本当のやりとりがしたい」「相手の本当の気持ちに触れたい」という思いが強くなり、結果、マナーや常識を時に、踏みつぶすような挙動に出ることになるのかもしれません。
あるいは、非常に尖った個性を持つ人と知り合い、相手が虚礼や形式を踏み壊すのを見て、「自分もあんなふうにやってみたい!」という思いを燃やすことになるのかもしれません。
射手座の人々はもともと、あまり形式に拘らないのですが、一方で非常にエレガントな、上品な態度を示す傾向もあります。この時期はそんな射手座の人々が、ある種の革新的な野蛮さに触れ、価値観を揺るがされる、といった展開もあるのではないかと思います。
あらゆる人間関係には社会的なシステムの骨組みが入り込んでいて、私たちは無意識に、そのシステムの論理の「中」で関わり合います。この「システム」がひとたび壊れたなら、「どうつき合っていいかわからない」という状態に陥ります。そこではもはや、とりつくろうことさえできません。
2026年から、あなたがこれまで無意識に慣れ親しんできた「人間関係を支える社会的システム」が、強い変革期に突入します。ゆえにそこでは、いつも生身で、正解のない「応答」をひねり出し続けなければなりません。
真に創造的なコミュニケーションが生じ、そこに、切っても切れない繋がりを再発見させられることになります。今まで聴いたことのない声を聴き、発したことのない声を発する場面が、一気に増えていくはずです。